ふみすけはね、天使なんですよ。ちょっと大きく育っちゃって、お空へ帰れなくなった地上の天使。
抱っこ大好き、添い寝大好き、お客さんも大好き。
リズの友人、配達のおじちゃん、ヤクルトレディさん、配置薬の営業さん、あらゆるお客様をおもてなししてきました。
ただし「かわいい」と言わない相手には愛想をやめて引っ込みます。
わかるんですかね、《ぼくを称賛しない人間》が。
おうちで一番の末っ子で、長いことみんなの愛情を独り占めしてきたふみすけ。
ふみすけよりも年下の子と同居することになり、短気なところがバレてきています。
もともと「難しいコ」って兄は言ってたけどね。今は意味がわかってきたよね。
出雲へ毛づくろいしてあげるのは微笑ましいんですが、出雲が少しでも動くとシャッコロと怒りだすんですよ。
出雲が寝ているふみすけの傍をギリギリで通り過ぎようとすると、手でチョンッて触って誘う。
そして出雲がそれにノってヒートアップしてくると、またシャッコロ怒って出雲のせいにする。
出雲も小さい頃は別室で隔離していて、猫同士の加減がわからず育ってしまったタイプなので悪いんですけど、「おじちゃんが遊んでくれるとおもったにゃ…」って困惑ですよねぇ。
でもでも、ふみすけは出雲にケガをさせる前に手を引くから、とっても良い子。
出雲のことを心配する仕草もみせるので優しいのです。
ただ、ふみすけは静かにゆったり過ごしたいので、もうちょっと距離を置いてもらいたいよう。
ほんの少しずつ、出雲も猫らしさを学んできているので、おじちゃんは良い先生ですよ。
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