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ユージュアル・ネイバー

ネタバレご注意を。

ユージュアル・ネイバーを観ました。
原題は『The Harvest』。映画を観ながら原題の意味でうわぁぁぁってなります。

あらすじ。
両親を事故で亡くして祖父母の家に引き取られたマリアン。近所を歩き回っているとお隣さんの家に家庭学習をしている病気の男の子・アンディを見つけてコミュニケーションを取ります。しかしアンディの母・キャサリンはそれを嫌がって‘「もう来るな」とマリアンの祖父母にまで苦情を入れました。キャサリンの目を盗んでアンディに会いに行くマリアンはお隣さんの秘密を発見し…。

まず、Huluであらすじを読んだときに「代理ミュンヒハウゼン症候群ね」と思って観ておりました。
が、予想を上回ってしまった。さらにエグいお話でしたよ。

以下ネタバレ。

部屋で外界から隔離されているアンディは生まれてすぐに誘拐された男の子で、本名はジェイソン。
キャサリンの実子アンディは家の地下室で、意識も戻らない寝たきりの状態です。
キャサリンは職業が医者で、実子アンディが生まれつきの障害を抱えているのを知り、すぐに病院で別の乳児を盗んだのでした。

ジェイソンとアンディはティーンエイジャーなわけですが、いずれ臓器を取ると決めて誘拐しておいたジェイソンに情も湧いていないキャサリンにゾッとするお話ですね。
十数年間も側に置いて育ててきたら愛着もっちゃいそうなのに、本当に『実子アンディのために生きる臓器』としか考えずに過ごしてきたんでしょう。

マリアンは両親を亡くしてしまったのもあるでしょうが、劇中はけっこうオトナに反抗的でイラつかされます。
まぁ、こういう積極的なタイプでないとお隣さんの秘密も握れなかったわけですが。
おじいちゃんが「自分も子供の頃に会うのを禁止された友だちがいたけど、会いに行ってた。自分の心に従いなさい」と背中を押すシーンがいいよねぇ。
マリアンの「あの子は誘拐された子なの」っていう訴えについては聞こうともせず信じないけど。

ラストはずっと夢見ていた「外で野球をする」を叶えたジェイソンが見られますよ。
どれほど時間が経ったかは知らないけど、異常に回復が早そうです。
動きを制限され続けて自分で立ち上がることもできなかった子なので、だいぶリハビリが必要そうなんですけども。


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